ロイヤルから逃げようとし続けた男、究極的に逃げられなかった話
タイトルの通り必死にロイヤルから逃げようとした僕が今回のRAGEでデッキを決めるに至るまでの話です。
結果としては今回のRAGEは3-2という結果で終わってしまったので、まあそんなこともあったのねくらいで読み物として面白くなれば幸いです。
それでは書き綴っていきます。
第1節「貴方は救われていますか?」
今環境が始まった初日のTL
・機械ロイヤルすごい
・セレスがすんごい
・6チェキババが暴れ
・ドラゴン牧場が普通に強い
・AFがアンリミでヤバい
こんな感じだったと思います。色々なデッキが出て来てまた楽しい環境始まるなーなんて思えた時期もありましたね。その中でも自分の目を引いたのは「機械ビショップが6ターン目にチェキババを出してくる」というもの。
欠落の聖女リモニウム進化→3体機械が破壊される→-3コストで最速チェキババが出る。
初期のチェキババ
即座に生成して試しました。
vsロイヤル&ネクロ先攻勝率100%というのは凄い。このままの環境で行くならRAGEのデッキ決まったのではないか?とすら思いました。しかしながら使用当初のこのデッキは蝙蝠ヴァンパイアに不利であり、使用開始当初はヴァンプは機械が主で、さらにこのデッキの趣旨がロイヤルとネクロを狙い撃ちにするためのデッキだったため特に気にならなかったものの、レート中盤にかけてはヴァンプ>ネクロと使用率の変化、さらにはリモニウムを引けないと9チェキババの返しに10tトワイライトソードで大破産する試合が多発し、残念ながら聖女の救済プランは破棄することになりました。
この時点で使ったエーテル
リモニウム×3 リテュエル×3 チェキババ×3
=30500エーテル
エーテルを同じくらい誰かに使って欲しくなりました。
救済失敗の図
第2節 エルフとの出会い
そんなデッキの迷走をしている時にレートでフレンドを踏みました。使用リーダーはエルフとヴァンプ、いやこんなの使ってるの誰だよwと思いながらも試合開始。ヴァンプとの試合はチェキババがあっさり落としました。
そして迎えたvsエルフ。よくわからんユグドラシルやカーバンクルといったカードが飛んできて頭の中ハテナマークでいっぱい。しかし俺の場にはヘヴンリーイージス。フルムーンのいないローテーション環境にこいつを止めるカードはありません。さながらオベリスクの巨神兵。
勝ちを確信してヴァンパイアのマリガンなんかを考えていました。
攻撃力20の天食らう異形が登場して突然の死
初めて対面するデッキでした。もうビックリですよええ。
困惑しながらレーティングの対戦履歴を見ると相手は みずせ
即座にレシピをもらいに行きました。
そしていただいたのがこれ
除去の多さ、無限進化ギミック、そして回復の多さ、AOE6枚、これはまさにローテに蘇ったWLDコントロールヴァンパイア…。
早速使用開始。すると
うーーーん!こりゃあ気持ちがいいw
実際のところエルフの使用率はレーティング全体で1%であり、まずフィニッシャーがなんであるのか、2回のターンに分けて7使用を達成すれば異形のバフが2回乗ることを知らないユーザーも多い、どういったプランで詰めてくるのか、妖精の目覚め/妖精の大あくび というアミュレットの効果、さらにはローテしかプレイしないユーザーにはアリアの旋風の存在が頭から抜け落ちる。などの要素が積み重なった結果の初見殺しで一抜けできるデッキでした。
一番大きな例としては空で盤面を返した9ターン目に相手がドラゴンナイツでヴェインランスロットを選択して詰めてくる→返しに異形で勝ちのような展開が多かったことですね。
そのため構築や勝ち筋が公開された今となっては以前に比べて守護を置かれることが増えて勝ちづらいかもしれません。
そしてロイヤル、ネクロ、ヴァンパイア3つのデッキを相方にレーティングにて調整を進めたところ、エルフ/ヴァンパイアの戦績がある程度固まったことからこの2デッキで挑んだ地方大会
1回戦 ロイヤル/獅子ビショップ
エルフ○
ヴァンパイア○
2回戦 ロイヤル/ヴァンパイア@アカシキフ
エルフ○
ヴァンパイア×
ヴァンパイア○
3回戦 ロイヤル/ネクロマンサー
エルフ○
ヴァンパイア○
4回戦 ロイヤル/ネクロマンサー
エルフ○
ヴァンパイア×
ヴァンパイア○
5回戦 ロイヤル/ビショップ@ゆーたろさん
エルフ○
ヴァンパイア×
ヴァンパイア○
6回戦 ロイヤル/ネメシス
エルフ×
ヴァンパイア○
エルフ×
7回戦 ロイヤル/ビショップ@まりうす
エルフ×
ヴァンパイア×
5-2予選落ち
うーーーん。
コントロールキラーの獅子、ロングゲームになったらメイシアによるotkを持つネメシス、エルフにとって明確にきついマッチでしたがRAGEでは十分に出くわす可能性がある相手。なんとかして改善を図りたいところ。地方大会の結果をすぐさまみずせ、そしてエルフのポテンシャルに興味を示していたkeiに報告。獅子の増加に伴い構築を練り直すことに。
この37枚固定で残りの3枠で
熾天使の剣
猛毒の姫 リコリス
天稟の射手 メーテラ
フェアリーサークル
のいずれかをチョイスすることになり、みずせは相方デッキではなくロイヤルを確実に落とさないようにとリコリスとメーテラ、自分とkeiは2ターン目のパスを避けられて異形の7回達成にも絡んでくれるフェアリーサークルを試し始めました。これは聖獅子相手には熾天使を積んでも勝率が変わらず不利であったことから勝率を少しでも上げるには自分の動きを強くして9ターン目に最速20点バーストを決めることが求められていたというのもあります。
そして完成したのがこれ
メーテラがないと抜けない相手も多く、ドロソの引けない時の手札の枯れも気になったことからメーテラ2、サークル1に。
エルフはこれで決まりました。
第3節 麻薬
ロイヤルが…強すぎるぞぉ〜〜!!!
そう!ロイヤルが強すぎるのである!(画像)
OOTの予選day1で致命的なプレイミスによって4-0から4-2転落予選落ちしてしまって以来ずーーーッと避けてきたロイヤルについに向き合わねばならない時が来てしまいました。
既にレーティングにおけるロイヤルの使用率は80%オーバー、体感原初環境の原初以来の遭遇率ではないでしょうか。
もうほんとに嫌な感じ出してますけど強いデッキなので環境初期から実は触ってました。
それでも自分が苦手意識をずっと抱えてきたので極力ロイヤルを外して勝てる道を探していたのですがまあプレーオフ進出者にロイヤル外しは1人しかおらず、歴代初のファイナリスト8/8ロイヤルだったのでそんな道は元からなかったということですね。ええ。でも本当に嫌でした。コストの通りにしか動けず、踏み倒しや直接召喚もねえしミラーも面白くねえ…。
でも他のデッキにはめちゃくちゃ強い。意味不明。
連休開始からはエルフはプレイ、構築共に納得出来たので置いておいてロイヤルの練度を上げる最終調整の1週間にするつもりでした。
しかしながら覚悟を決めた俺の目に魔のささやきが
「ウィッチ最強だよ」
「一回だけでも使ってみたら」
(ウィッチ好きな人ごめんなさい。あくまで自分の感想です)今期のウィッチはほぼ対面の動きや展開など関係なく、自分のアームがあれば全て粉砕できる快楽に溢れており、何度捨てても可能性を見せて手元に戻ってくる麻薬のようなデッキです。
RAGE1週間前に魔のささやきに惑わされて2日ほど手を出してしまいました。大多数の人はウィッチなんか迷うこともないだろって思うかもしれません。しかし、使ってみればわかります。本当に対面関係ないんです。自分が気持ちよくなったら気付いたら勝ってる。それはロイヤルが強い環境に疲れた俺にとってはまさに麻薬でした…。
事故によるイライラ→ぶんまわりによる快楽→事故によるイライラ→ぶんまわりによる快楽のようなループを繰り返し、なんとかウィッチ中毒を脱してロイヤルに戻ってきました。
もうあまりにも誘惑が怖いのでウィッチはデッキリストから削除しました。2度と手を出しません。
そして迎えたRAGE
ロイヤル
エルフ
1回戦 ロイヤル/ビショップ
エルフvsロイヤル○
ロイヤルvsビショップ○
2回戦 ロイヤル/ネクロマンサー
エルフvsロイヤル ○
ロイヤルvsネクロマンサー ×
ロイヤルvsロイヤル ×
3回戦 ロイヤル/ヴァンパイア
エルフvsヴァンパイア ○
ロイヤルvsヴァンパイア ○
4回戦 ロイヤル/ネクロマンサー
エルフvsロイヤル ○
ロイヤルvsロイヤル ×
ロイヤルvsネクロマンサー ○
5回戦 ロイヤル/ビショップ
エルフvsロイヤル ×
ロイヤルvsビショップ ×
RAGEを終えて
コントロールエルフは環境に存在する聖獅子ビショップ以外の全てのデッキに微有利が付いていたためロイヤルとの対戦が確定で、相方に様々なデッキが勝ち上がってくるであろう今回のRAGE向きだと思って持ち込みましたがday2およびプレーオフの結果を見てもロイヤル/聖獅子ビショップの総数が凄まじく、仮にday2進出ができていたとしてもエルフvsビショップを避ける出し順じゃんけんに勝ち続けなければいけなかったために苦しかったかもしれないというのが正直な感想です。
エルフの戦績は良かったため、後悔はしていませんが、もしも時が戻るなら母数の関係でロイヤル/ビショップにしてると思います。
対して今期成績も残せてはいないのですが、前回のRAGEから読み物としてRAGEの参戦までの経緯についてなどは書こうと思っていたので今回も書かせていただきました。
特にエルフは楽しいしまだまだ伸び代のあるデッキだと思っています。自分はday1で落としてしまいましたが、是非使っていただけたら嬉しいなと思います。
今回の柴田さんの構築は相当強かったので載せておきます
それでは。